「限定したユーザー」向けに動画を配信したいけど、どんなツールがあるか知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
動画配信は、youtubeが一般的だけど、限定配信したい場合に、他にどのようなツールがあるか知りたい。
セミナーなどの動画を、ネットで配信する場合、どのツールを使用すればいいのでしょうか？
また、その際に、
・リアルタイムでの配信
・事前に録画した動画を配信
あるいは、
・誰でも閲覧できる
・限られたメンバーへの配信
といった条件によって、使用するツールやプランが変わってきます。
また、
課金の仕組み等があるかどうか
ライブ配信の対応が可能かどうか
といった点も選択基準になります。
ここでは、
限定メンバーへの配信ができるツール
について、わかりやすく説明しています。
利用目的ごとの分類
限定メンバーへの配信する場合のケースとして、
一般ユーザー向け
と
ビジネスユーザー向け
に分けることができます。
一般ユーザー向けであれば、Youtubeの限定配信という方法ができますが、ビジネスユーザー向けの用途としては、利用シーンによって、運営上の管理やセキュリティー面に配慮した機能が欲しい場合があります。
・社外向け
研修や講座などの受講者向け
有料会員向け
営業用のプレゼン動画
・社内向け
社内向けの情報共有向け（朝礼動画、動画マニュアルの共有など）
単に、動画の共有だけであれば、
youtubeの限定公開
を使用するという選択肢もあるのですが、しっかりとした管理をする場合は、ビジネスユーザー向けの有料のサービスも含めて、検討すべきと言えます。
ですので、コンテンツの内容や運用形態によって、ツールを選択するということになります。
一般的な配信ツール
一般的な配信ツールとしては、Youtube,Zoomウェビナー、Vimeoがあります。
但し、これらのツールは、閲覧する対象者の権限管理などの機能はありません。
単に、単体の動画を、独自URLなどによって「限定公開」の設定をして運用する形態になります。
Youtube
YouTubを使っての配信をすることができます。
費用は、無料です。
配信の種類としては、通常の動画配信の他、
ライブ配信
プレミアム配信
があります。
プレミアム配信は、録画した動画を配信する形式ですが、事前に予告ページを作っておいて、
クリエイターと視聴者が新作動画をリアルタイムで一緒に楽しめる
というコンセプトの配信形態です。
注意点
YouTubの限定公開は、
対象者に、限定ＵＲＬを共有する
という形式になります。
ですので、そのＵＲＬが外部に漏れれば、第3者でも閲覧できる状態となります。
閲覧対象者が、限定URLを拡散しないように、注意する必要があります。
また、限定URLは、動画ごとの設定になりますので、複数の動画がある場合は、動画毎に対象者に共有することになります。
複数の動画を運用する場合は、どのように管理するのかを考慮しておくことが必要となります。
Zoom
Zoomは、ネットミーティングでの利用が多いですが、
Zoomウェビナー
で、ライブ配信は、事前に録画した動画を配信することができます。
Zoomミーティングと違って、視聴者の権限を制限できるという機能があります。
運営者側で、画面を操作できる権限を持てることになります。
もちろん、事前に録画した動画を流すということも可能です。
但し、Zoomミーティングと違って、
有料プラン
となります。
価格は、参加人数によってプランが異なっています。（下記は、参考価格です）
プロ
仕様；最大100名まで
料金；￥20,100/年
ビジネス
仕様；最大で300人まで
料金：￥26,900/年
エンタープライズ
仕様；最大で500人まで
料金：￥32,300/年
Vimeo
「ユーザーが自分自身で作った動画を配信するサイト」というコンセプトのサービスです。
Youtubeと異なり、
広告が無い
という特徴があります。
また、有料プランで、
パスワードでの制限をつけての限定公開
映像の販売
となっています。
プランごとに、月額料金が設定されています。
プランによって、容量や、プロジェクトへの参加人数、動画販売の可否などが異なっています。
Starter
年間でシートライセンスあたり60本の動画
￥1,200 / 1シートライセンスあたり / 月々
Standard
年間でシートライセンスあたり120本の動画
￥2,900 / 1シートライセンスあたり / 月々
Advanced
年間でシートライセンスあたり240本の動画
￥5,500 / 1シートライセンスあたり /
Advanced
個別見積もり
国内企業の配信ツール
メジャーな配信ツールは、上記の３つで、どれも、海外のサービスとなっています。
その他にも、国内の会社で、複数の配信サービスがあります。
知名度は低いですが、国内企業の安心感はあります。
また、ユーザーに見せたい動画が複数ある時、その閲覧権限の設定ができるサービスもあります。
ビジネスユースでの利用としては、そういった機能も必要な場合が多い為、下記のような、管理機能の充実したサービスを選択することがポイントとなります。
ちなみに、上記の海外のサービスの場合は、動画ごとに独自ＵＲＬを設定するような仕様になっており、ユーザーごとの複数の動画の閲覧制御の機能はありません。
ですので、閲覧ユーザーの管理運用面を考えると、国内のビジネスユース向けとしての利用としては、下記のようなサービスが、現実的と言えます。
プランとしては、基本、有料のサービスとなっており、月額1万円前後～数万円の料金設定の場合が多くなっています。
■MOOGA（ムーガ）プラス
3万円/月（税抜）～
■OneStream（ワンストリーム）
￥9,800/月（税抜）～
■ビジュアモールムービーライブラリ
40,000(税抜)/月（税抜）～
■ULIZA（ウリザ）
¥ 9,000/月 ～
まとめ
配信ツールを検討する際には、利用シーンが、
一般ユーザーに広く配信する場合
と、
ビジネスユースでの利用
とに分けることになります。
例えば、一般ユーザー向けの配信の場合、
Youtubeを使って、限定ＵＲＬを利用する
という方法が、最も、手軽な選択と言えます。
ただ、その場合、
広告がはいる
という点で、ビジネスユース向けには合わない面があります。
その映像を有料で配信したい場合は、広告が入ってしまうと、あまり印象がよくありません。
その場合は、
vimo
や、
zoomのウェビナー
の有料プランが、候補となります。
これらのサービスで、限定ユーザーへの配信の場合、動画毎の独自URLもしくは、パスワードを設定することになります。
一方、ビジネスユースでの利用の場合、
会員ユーザーに見せたい動画が複数ある時
に、その閲覧権限を制御する必要があります。
Youtube、zoomウェビナー、vimoは、あくまで、単体の動画での設定（独自ＵＲＬ等）になります。
ですので、閲覧できる動画が複数ある場合、ユーザーごとに管理する機能はありません。
ですので、そういった場合は、上記に記載した国内の各サービスの中から、必要な機能を備えているツールを検討することになります。
また、費用面もバラつきがありますので、予算面も含めての選択となります。
以上、限定ユーザーへの動画配信ツールについての説明でした。
