お客さんから、会社設立時に、
ホームページを作ったあと、検索エンジンの上位表示を狙いたい
というご要望をお聞きすることが多いですが、
SEOは、基本、ある程度の長期戦
にはなります。
原則、
即効性のある手法はない
と考えてよいでしょう。
逆に、即効性のある手法を提案している業者さんがいれば、疑ってかかるほうが正解です。
もちろん、事業的に即効性を求めたい場合も多いですので、その際は、
・ネット広告
・SNS
・アナログ広告
などで対処することになります。
そういった施策をしつつ、
継続的にSEO対策
を行っていくことになります。
SEO対策について、下記に順にみていきましょう。
SEO対策について
SEO対策の方法としては、主に、
・ホームページの内部対策
・外部対策
・Googleへのサイト登録
があります。
ホームページの内部対策
内部対策としては、
「検索エンジンに評価される内容でホームページを作る」
ということになります。
では、どのようなサイトが評価されるのでしょうか。
主には、
・コンテンツ(記載内容)の品質
・キーワード
・内部構成
・ページスピード
・ページ数(サイトのボリューム)
などがあります。
ただし、検索エンジンの評価は、200以上の指標を基にランキングを決定していて、なおかつ、すぐにランキングに反映されるものではありせん。
ですので、中長期的に取り組んでいく必要があります。
また、手間はかかりますが、自社内でも対応できる内容になります。
コンテンツ(記載内容)の品質
まず、コンテンツ(記載内容)の品質に関してですが、Googleの検索品質評価ガイドラインによると、
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
とあります。
専門性については、
・ テーマが統一されていたり、記載内容により閲覧者が抱える問題が解決されたり、新しい情報が得られたり、高品質な内容であること
・ 権威性については、価値の高い内容であること
・ 信頼性については、オリジナル性が高く(真似はダメ)、専門家としての信頼性があること
が重要となります。
難しいようですが、ある意味、
「自身の考え、経験をもとに、専門的な内容を交えて文章化していく」
「定期的に、新しい情報を更新していく」
ことで対応できると言えます。
また、そうすることでユーザーからの信用も増しますし、
オリジナリティーのある情報を記載していくことは他社との差別化
の為にも、必要なことであると言えます。
さらに、検索エンジンに評価される為には、
ある程度の文章量(文字数)
を意識する必要があります。
専門性の高い信頼性をもったコンテンツは、おのずと文章量も多くなるという考え方にもとづいています。
一般的には、800~1,000文字程度あれば低品質にはならないと言われていますが、個々の物件情報すべてにそこまで求めるのは難しい面もあります。案件のよっては、あるいは、関連ページで深い情報を記載するようにしても良いでしょう。
品質の良いページを作成することで、トップページ以外ページでも検索エンジンの検索結果に表示されることが期待できます。
キーワード
キーワードも意識する必要があります。少なくとも、ページタイトルには、含めておくと良いです。
不動産会社のホームページですので、例えば、地域密着型の会社の場合、
「地域名 + 中古戸建」
といった複数キーワードになってくるかと思います。
また、文面中のキーワードは、あまり意識しすぎに自然な形で入れると良いです。
文面中にいれるキーワードの割合ですが、以前は、3~5%の出現率が望ましいと言われていましたが、あまり意識しすぎると不自然な文章になったりします。
また、キーワードを乱用すると、キーワードスパムと判断されてしまうリスクがありますので、注意が必要です。
ページ数(サイトのボリューム)
SEO的には、
サイト内のページ数
も大きく影響してきます。
例えば、
全体で10ページしかないサイト
と
全体で100ページのサイト
では、後者のほうが検索結果に表示される可能性が高くなります。
もちろん、クオリティーの低いページがたくさんあっても、逆効果になりますので、
品質を維持して、ページ数を累積していくこと
が大切になります。
また、ページ数が累積されていくと、
検索されるキーワード
も自然に増えていきますので、結果、アクセス数も増えることが期待できます。
また、作成済みのコンテンツについても、修正(リライト)していくことで、検索エンジンの評価が高まります。
内部構成
検索エンジンが認識しやすいように、ページのメニューや、サイトマップの設置、ページ間の内部リンクを適切に設置(関連するページの相互リンク)などが効果があります。
メニューなどは、サイトを作成する際に設定しますが、メニュータイトルの追加、新規カテゴリーのページを追加する時などは、考慮しましょう。

ページスピード
ページの読み込みスピードも重要な要素です。
写真の画像サイズの軽減や、JavaScriptといった記述があれば、見直しを行います。
また、インフラつまり、
サーバー(レンタルサーバー)
に依存する部分も大きいです。
すでにサイトをお持ちの場合でスピードが気になる場合は、上位プランの検討やサーバーの引っ越しなどの対策になってくるかと思います。
レンタルサーバーも各種ありますが、「ConoHa WING」がスピードを売りにサービスを開始してから、各社も、
サーバーのスピードアップ
を改善しています。
【参考;レンタルサーバー】
■コノハウィング(ConoHa WING)






また、ワードプレスを使用する場合、テーマと呼ばれるテンプレートやプラグインによって表示スピードに影響がでます。
あるいは、スマートフォン向けの表示にした時に、遅いと感じるケースもあります。
いずれにしましても、SEO対策がなされたテンプレートを使用することをお勧めします。
外部対策
SEOの外部対策としては、
外部のサイトからのリンクを自然な形で増やしていくとくこと
です。
つまり、品質の高い情報は、自然とリンク数も増えるという考え方に基づいています。
また、FacebookやTwitterなどのSNSを活用して、新しい記事やコンテンツを追加した際にそれらに公開することで、自然な外部リンクを増やすことも期待できます。
逆に不自然なリンク数は、逆にスパムと見なされてしまいますので、注意が必要です。
Googleへのサイト登録
サイトがグーグルに登録されているかは、グーグルの検索で、
site:
のあとにURL(www~)を記載して確認します。
もし、登録がなされていない場合は、
Google Search Console
というサイトを使って登録できます。

その際は、
・Googleアカウントでログイン(Googleアカウントがない場合は、新規に取得します)
・URLを入力
・Webサイトの管理者であることを証明する
(サイトにTAGを記述するあるいは、認証ファイル置き、それを認識させることで証明できます)
・クロール>サイトマップ から、サイトマップ(xmlファイルなど)を入力する
という手順で、サイトの登録を早めます。
また、Google Search Consoleは、想定しているキーワードがどれくらいの効果があがっているのかといったことがわかります。
Google Analyticsというアクセス解析ツールとの連携もできます。
SEO施策としては、以上のような施策を、同時並行的に進めていくことになります。
(補足)
運用時の記事の作成については、なかには、
外注
で対応されるケースもあります。
その場合、
どういった記事を依頼するのかを、事前にしっかりと整理
して、ライターさんに依頼する必要があり、それはそれで、結構、手間がかかります。
ですので、結局、ご自身で記事を書くなり、社内で対応したほうが効率的な面があります。
以上、ホームページのSEO対策についての説明でした。