自分で経理をする時の参考書、「ひとり社長の経理の基本」

小規模な会社で、
 自分で経理をする
ときに、参考になる本があれば教えて欲しい。

こんなテーマに関する記事です。

この記事の内容

小規模な会社で、社内で経理処理を行う際に参考となる書籍に、「ひとり社長の経理の基本」 井ノ上陽一 著があります。


会社設立ガイド

会社が小規模の時は、
 経理の手間
も、それほどはかかりません。

しかしながら、経理が苦手の場合、
 帳簿をつけること
は、非常に、億劫です。

実際、会社が小規模な場合でも、経理を税理士さんに依頼するようなケースも多いでしょう。
その場合、それなりの費用が発生します。

ただ、
 経理上の簡単な処理
であれば、
 自分で行うこともできます
し、そのことによって、
 コストを削減
できるのみならず、
 会社の数値もリアルタイムで把握する
ことができます。

では、何から手をつけていけばよいのでしょうか?
そんなときに、
 「ひとり社長の経理の基本」 井ノ上陽一 著
という本が大変参考になります。

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目次

「ひとり社長の経理の基本」のポイント

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「ひとり社長の経理の基本」に記載している内容のポイントとしては、
 ・簿記を、いちから学習する必要は無い
 ・3ステップの処理で対応する
 ・決算と、決算申告の内容の解説

となります。

下記に、概略に関して説明します。

簿記を、いちから学習する必要は無い

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帳簿をつける際に、
 簿記3級
の学習から始めようと考えがちです。

私も、その例にもれず、ブックオフで、簿記3級のテキストを買って、勉強しました。
しかしながら、
 会社経理の最低限の処理
をするのに、必ずしも、簿記3級の知識が必要かというと、そうでもありません。

例えば、簿記の学習の中には、
 当座預金や小切手の処理
の項目もあり、実際の試験でも出題されます。

ただ、実務上、当座預金や小切手を使用しない場合は、必要のない知識となります。
他にも、いろいろな取引の処理についての学習となりますが、必ずしも、すべてが必要とはいいきれない部分があります。

もっとも、経理処理を行う上で、
 簿記の基本的な知識
があったほうが良いことは間違いありませんが、まずは、
 実務上、最低限の内容を把握
した上で、広範囲に経理の学習する際には、
 簿記の学習を行う
という位置づけが良いと言えます。

本書では、実務上、最低限の内容を把握するのに、簿記をいちから学習する必要はないとしています。

【補足】
クラウド会計を使う場合、例えば、freeeの場合は、なるべく、簿記の知識がなくても、操作できるように配慮されています。
逆に、簿記の知識がある場合は、マネーフォワードや弥生会計のほうが使いやすいという面があります。

3ステップの処理で対応する

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実際の経理処理としては、
 集める
 記録する
 チェックする

 の3ステップのフローを推奨しています。

集める

集めるとは、経理処理すべき項目を集めるということです。
請求書、レシートなど、もれなく整理しておくことが、最初のステップになります。
これは、税理士さんに記帳を依頼するケースでも必要なことです。
また、毎月の売上げに関しても、しっかりと把握しておきましょう。

記録する

記録に関しては、今は、
 マネーフォワードや弥生オンラインなどのクラウド会計
が便利です。
昔は、帳面につけたり、エクセルを使ったりということもありましたが、現状は、
 クラウド会計にデータを入力すること
で、損益計算書やバランスシートもできますので、非常に便利です。

さらに、クラウド会計の場合、ネットバンクとのデータ連携ができますので、入出金の項目が自動で、入力されます。

また、勘定科目に関しては、小規模な事業所の場合、比較的、決まった項目になる場合が多いですので、一通りの仕分けができれば、次月以降の処理は、ほぼ、同じようなパターンの繰り返しになります。

また、仕分けのなかでも、特に面倒なのが、
 現金の処理
です。
例えば、現金で事務用品を購入した際の処理って、現金の残高をあわせたりするのが、結構、面倒だったりします。
ですので、本書では、「社長借入金」での処理を勧めています。
つまり、社長が立て替えたという処理をする訳です。
勘定科目は、「役員借入金」、あるいは、「短期借入金」処理します。
結果、現金残高で数字が合わないなどのストレスから解放されます。

チェックする

3つめが、チェックするです。
何を チェックするかというと、
 預金残高(残高の増減理由)
 余裕のお金があるかどうか(売上げの2カ月分が目安)
 税金がいくらかかるのか(決算時のひかれるおおよその税金)
 本業でかせいでいる売上がどういう推移なのか

といった点をあげています。

しっかりと記録することで、
 ・計画的に売上げが伸びているか、
 ・余裕のお金があるか、
をチェックすることができます。

決算と、決算申告の内容の解説

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毎月の数字をしっかりと記録しておけば、
 決算
にかかる手間も効率的になります。

ただ、決算時には、
 決算申告
の為の書類の作成も必要になります。
その際には、
 税金に関する計算
も行う必要があります。

これが、少々、厄介です。
本書では、税務署に提出する決算申告の書類についての解説もあります。

しかしながら、自分ですべて行うのは、結構、ハードルが高いです。
現実的な選択肢としては、
 ・決算申告を税理士さんに依頼する
あるいは、
 ・決算申告用のクラウドサービスやソフトを使用して自身で行う
となると考えます。

決算申告を税理士さんに依頼する場合は、
 毎月の経理処理とあわせて依頼する
あるいは、
 決算申告のみを依頼する
に分かれます。
特に、決算申告のみを依頼する場合は、毎月の経理処理をしっかりと行っておく必要があり、また、そういった依頼に対応してくれる税理さんに早い段階で相談しておく必要があります。

決算申告用のソフトを使用して自身で行う

決算申告用の決算申告用のクラウドサービスやソフトは、小規模事業所向けのものになりますが、下記のようなサービスがあります。

下記は、データを取り込んで処理をするタイプです。

法人税の達人

法人税申告お助けくん

全力法人税

楽々法人税


※ちなみに、マネーフォワードには、残念ながら、決算申告のサービスはありません。
 ですので、税理士さんに依頼せずに決算申告をする場合は、上記のうち、データを取り込んで処理をするタイプのサービスを利用することになります。

まとめ

会社設立ガイド

経理処理は、面倒でも、行う必要があるものです。
ただ、税理士さんに丸投げするより、記帳(記録)の部分などある程度は、自身で行うことで、
 会社の数字を把握する
こともできますし、記帳から外注するより、コストも低く抑えることができます。
会計クラウドとしては、freeeかマネーフォワードがお勧めです。

また、決算申告は、若干、ハードルが高い為、なるべき早めに、どう対処するかを決めておいたほうが良いと言えます。
利用する会計クラウドが決まっているようでしたら、下記のクラウド系のサイトでも、
 税理士さんを検索
するページがあります。


もしくは、下記のようなサイトを利用してもようでしょう。

相続での税理士選びなら税理士ドットコム

以上、自分で経理をする時の参考書 「ひとり社長の経理の基本」についての説明でした。

書籍の購入は、こちら▼

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