「補助金」、「助成金」の調べ方と注意点について

「補助金」や「助成金」
の調べ方を知りたい。

こんなテーマに関する記事です。

この記事の内容

「補助金」や「助成金」は、かなりの種類があり、調べるだけでも大変です。「補助金」や「助成金」の調べ方について紹介しています。


会社設立ガイド

会社を設立し、事業を行っていく上で、
 補助金や助成金
が有効に使えると、資金的にもメリットがあります。

もっとも、補助金や助成金の予算があるのなら、消費税などの税金自体を下げて欲しいということも言えますが、ここでは、そのことはさておき、補助金や助成金の説明を続けます。

補助金や助成金の種類としては、大きくは、下記の種類があります。

 ・経済産業省の管轄
 ・厚生労働省の管轄
 ・自治体
 ・民間

事業再構築や、IT導入補助金など、事業運営に関わる補助金、助成金は、経済産業省が行っています。

人材の雇用や教育など、人に関する領域は、厚生労働省が行っています。
この場合、正社員の人数などによって、補助金、助成金の条件が異なったりします。

ちなみに、補助金と助成金の違いは、
 補助金;予算が決まっており、その予算が終了すれば、申請受付も終了
 助成金;要件を満たす内容であれば、特に、期限の指定はない

ということになります。

下記に、補助金、助成金の調べ方と、注意点について記載します。

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目次

補助金、助成金の調べ方

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補助金、助成金は、実際、かなりの種類があり、ひとつひとつ調べるには、かなりの手間がかかってしまいます。

調べ方としては、
 ・補助金、助成金を調べるサイトを利用する
 ・専門家(税理士や中小企業診断士、商工会議所、商工会等)に相談する

といった方法があります。

補助金、助成金を調べるサイトを利用する

補助金、助成金を調べるサイトとしては、下記のようなサイトがあります。

資金調達ナビ

弥生会計の弥生が運用しているサイトです。
画面も見やすく、地域ごとの、「補助金・助成金・融資等を一括検索」することができます。

Jnet21 支援情報ヘッドライン

独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営しているサイトです。
エリアごとに、補助金・助成金・融資の情報が検索できます。

ミラサポPlus

中小企業庁が運営しているサイトです。

JGrants(Jグランツ)

政府運営のサイトです。
応募から、採択後の手続きまでの手続きができるようになっています。

厚生労働省関係の助成金

厚生労働省のサイトです。
種別別に助成金を調べることができます。

その他の参考サイト

補助金ポータル

市町村ごとの補助金、助成金を調べることができます。

Jシステム

人材関係の補助金、助成金を検索できるシステムです。
株式会社ライトアップという会社が運営しているシステムで、提携先の銀行などで利用できます。
下記は、住信SBIのサイトです。
検索結果には、補助金、助成金の概算金額が表示され、その後は、具体的な相談に進むことになり、相談後に実際に申請をする際には、有料での対応となります。

専門家(税理士や中小企業診断士、商工会議所、商工会等)に相談する

専門家として、顧問の税理士さんや社会保険労務士さんに相談する方法もあります。
ただし、
 補助金や助成金の申請
に慣れている場合とそうでない場合があります。
あるいは、申請自体は、手間だけかかってしまい、あまりやりたくないというケースもあります。

また、中小企業診断士の場合は、税理士さんや社会保険労務士さんと違って、スポットでの依頼となる場合が多いですので、報酬額が高額になる場合もあります。
補助金や助成金の金額と、報酬額のバランスがあっているかどうかも含めて、検討する必要があります。

商工会議所、商工会の場合は、公的な機関ということもあり、安心感はあります。
相談会なども行っている場合もありますので、問合せをしてみてもよいでしょう。
但し、実際の申請業務自体は、基本、商工会議所、商工会では対応していませんので、提携先の専門家を紹介されるということになります。

「補助金」、「助成金」のポイント

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「補助金」のポイント

補助金の場合、
 ・予算がきまっている
 ・申請後、全てが採用されるとは限らない
 ・事業計画の全部が補助されるのではなく、その内の一部が補助される
 ・通常、補助金の対象項目に制限がある
 ・申請が採択された後、すぐに補助される訳ではない
 ・不採択の場合でも、次回の募集に応募できる場合もある
 ・応募条件については、実施時期により変更になる場合がある

となります。

「申請が採択された後、すぐに補助される訳ではない」という点については、補助金の場合、通常、下記のフローになります。

申請→審査→交付決定→事業実施→事業完了→交付申請→交付申請内容のチェック→入金

つまり、事業の実施時においては、
 自社で支払いを行う
ということになり、その後に、
 補助金の交付申請を行う
という流れになります。

事業実施の際は、自己資金や融資で対応し、後から補助金の交付申請を行うということです。

ですので、資金や融資の予定がない状態で、補助金をあてにして事業を計画するということは、難しいということになります。
あくまで、事業計画があり、そのうちの一部を、結果的に補助してもらえる可能があるという捉え方になります。

「助成金」のポイント

「助成金」は、厚生労働省が雇用や人材育成を目的に実施していますので、基本的には、
 助成金の要件
を満たしていれば、その対象となります。

但し、
 雇用契約書や就業規則、出金簿など
の労働関係の書類の整備をしっかりと行っていることが必要となります。

雇用系公的助成金の種類としては、
 労働者の雇用の維持
 離職者に対する再就職支援
 中途採用・UIJターン
 起業
 新たな労働者の雇入れ
 トライアル雇用
 障害者の職場定着支援
 雇用環境の整備
 有期契約労働者等の処遇改善
 仕事と家庭の両立支援等
 職業能力の向上

といった項目のものがあります。

詳細は、上記にも記載した厚生労働省のページに記載があります。

さいごに

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「補助金」、「助成金」の注意点としては、
 悪質な業者
が存在するということです。

つまり、実際、
 「補助金」、「助成金」の申請のサポートやコンサルティングを行う悪質業者
がおり、
 高額な費用を請求
したり、
 着手金だけ取得する
あるいは、
 適当な内容で申請する
といったことをします。

また、成功報酬の場合もあり、その際に、補助金の〇〇%といった高額な請求をするということもあります。

いずれにしても、そういった業者には注意が必要です。

例えば、IT導入補助金の公式サイトには、下記のような注意喚起があります。

※重要※ IT導入支援事業者を装った悪質な事業者にご注意ください 
IT導入支援事業者登録を受けていない事業者がIT導入支援事業者を装って架空の補助金申請を斡旋するというようなケースが報告されています。
それらの事業者は「補助金が交付される」と偽りの説明をしたうえソフトウェア類の購入費用および補助金申請代行費用等を請求することがあるようです。
IT導入補助金2022では、当ホームページにおいて今後随時IT導入支援事業者名の公開を行って参ります。
補助金の申請を行われる際や補助金申請を前提としてITベンダーとの商談をされた際に不審な点がある場合は、必ずホームページやコールセンターにてIT導入支援事業者登録の有無や公募のスケジュールなどをご確認頂きますようお願いいたします。

https://www.it-hojo.jp/

他の補助金でも同様の注意が必要です。

以上、「補助金」、「助成金」の調べ方と注意点についての説明でした。

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