
決算の法人申告
について、税理士さんに依頼せずに、自分でできるか知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
税理士さんに依頼せずに、自社内で法人決算する方法や、一部を税理士さんに依頼するパターンなどについて、説明しています。

法人の決算申告は、税理士さんに依頼せずに、
自分で行うこと
はできるのでしょうか?
結論から言いますと、
自分で行うことが可能
です。
もちろん、ある程度の手間はかかってきますが、税理さんに依頼する場合に比べて、コストを抑えることはできます。
また、法人の決算申告書類を自身で作成する際には、通常、
法人申告のソフト
を利用ことになります。それらは、、基本
小規模事業所向け
となっています。
どんなソフトがあるかは、本ページ内で紹介しています。
※ある程度の規模の事業所の場合は、やはり、税理士さんに依頼して進めたほうが良いでしょう。
下記に、申告の手順や注意事項について説明していきます。
決算申告の目的

決算申告は、
法人としての税金を納める為の申告
という意味合いになります。
また、法人としての税金は、
国(税務署)、県、市町村
のそれぞれに支払う必要があります。
ですので、決算申告は、国(税務署)、県、市町村のそれぞれの担当窓口に提出することになります。
決算申告のタイミング

決算申告のタイミングは、
事業年度終了日の翌日から2ヶ月以内
となっています。
決算日は、事業年度の最終日となります。
例えば、
事業年度が、4月1日~翌3月31日
の場合は、
3月決算
となり、
5月末までに決算申告を行う
ことになります。
決済月は、会社設立日の月ではなく、定款に記載している事業年度の最終月になります。
※事業年度は、会社設立の際の「定款」に記載します。
また、税務署に「異動事項に関する届出」をすれば、変更することも可能です。
その際に、株主総会での決議も必要となります。
法人申告の提出先

法人申告書類の提出先は、下記になります。
- 法人税;税務署
- 消費税;税務署
- 法人事業税;各都道府県税事務所
- 都道府県民税;各都道府県税事務所
- 市町村民税;各市町村
※法人税や法人事業税などに関しては、申告期限の延長申請を行うことができます。
法人の決算申告の流れ

決算申告までの流れとしては、おおまかには、下記の流れとなります。
経理処理
ですので、最初のステップとしては、
毎月の経理処理
を行っていることが前提となります。
経理処理自体は、クラウドのサービスが便利なのでそれらを活用される場合が多いでしょう。
経理クラウドサービスでは、申告書の作成まで対応していない場合が多い

申告書の作成で注意が必要なのは、
経理のクラウドサービスのほとんどは、決算処理までとなっている
という点です。
つまり、
法人申告書類の作成までは、対応していない場合が多い
ということです。
例えば、主な会計クラウドサービスとしては、下記があります。
ただ、ある程度の規模の法人や、経理処理に専門的な知識が必要な場合は、やはり税理士さんに依頼するほうが安全です。
小規模事業所向けの「法人申告の専用ソフト」としては、下記のものがあります。
法人税の達人
法人税申告お助けくん
全力法人税
楽々法人税
法人の決算申告の具体的な進め方

法人の決算申告の具体的な進め方としては、まず、
どのような方針で対応するか
を決める必要があります。
経理処理は、自分で行って、
申告処理だけ税理さんに依頼する
という選択肢もあります。
経理~決算申告の選択肢
ですので、選択肢としては、
1.経理処理、申告処理とも税理士さんに依頼する
2.経理処理は、自分で行う
2-1.申告処理も、自分で行う
2-2.申告処理だけ、税理士さんに依頼する
の3パターンになります。
全て、税理士さんに依頼する場合は、早めに良さそうな税理さんを見つけるというステップになります。
経理処理は、自分で行う場合は、
毎月の経理処理を自分で行う
ことからスタートします。
その際、通常、クラウド会計を利用することになります。
上記にも記載しましたが、主なサービスとしては、下記になります。
申告処理のみ税理さんに依頼する場合
申告処理のみ税理さんに依頼する場合は、クラウド会計に対応している税理さんを選ぶと良いでしょう。
年配の税理士の先生の事務所だと、対応していない場合もあります。
また、それぞれのサービスでも、地域の税理さんを紹介するページがあったりします。
また、税理さんによって、料金にバラツキがありますので、しっかりと確認しましょう。
税理士さんを探すには、下記のようなサービスもあります。

申告処理も自分で行う場合
この場合は、
クラウドの会計 と、法人申告の専用ソフト(上記に記載)
の組み合わせでの対応になります。
ちょっと手間にはなりますが、慣れれば、コスト的には低く抑えることができます。
まとめ

決算や、法人申告は、結構、手間のかかる作業になります。
間際で慌てないように、事前に計画的に進めておくと良いと言えます。
少なくとも、
毎月の経理処理
は、地道な作業になりますので、少しづつでも進めておくことをお勧めします。
以上、法人の決算申告についてでした。
